WAKAYAMA KISHU
天候
和歌山県は全国一の梅の生産地。収穫量は、全国生産量の60%を占めて
います。
その理由は、梅が好む気候条件が揃っているから。
紀伊水道に流れ込む 黒潮の影響を受け、一年を通じて気温の変化が少なく
温暖。そして降水量が多く、日照時間も長い。
紀伊半島南部、田辺地域のこの気候が、美味しい梅を育みます。
土壌
良質で収穫量の多い梅栽培には、中性質で水はけの良い土壌を保つことが
大切。また、梅は成長時にカルシウムを多く吸収します。
当農園のある上芳養に多く見られる「古谷石」は、主に炭酸カルシウムか
らできており、この炭酸カルシウムを含んだ中性質の土壌が、良質な梅の
栽培に適しています。
梅の樹は生き物です。
樹ごとに一つ一つ個性があり、陽の当たり方やその年の天
候などによって手入れの仕方も違ってきます。
梅農家としての長年の経験で梅の樹と向き合い、樹の声を
聞きながら枝切や土壌の調節など行うことで
より良い梅の実を育てることができます。
Secret of taste
鮮度
梅は鮮度が落ちるのが早いと言われていますが、一般に流通し店頭に並んで
いるものは収穫してから4日ほど経過しているものが多いのが実情です。
当農園では利用用途に合わせ、梅酒用なら青梅を、梅干し用なら完熟梅を、
ご注文頂いたその日の朝に収穫したばかりの新鮮な梅を発送しております。
梅農家だからできる新鮮な味わいをぜひお楽しみください。
熟度
梅は完熟することで味・香り・肉付きが引き出されます。
店頭に並んでいる黄色く色づいている梅は完熟前に摘み取られたものがほと
んどです。
当農園では完熟して自然に落ちる実が落ちてくるまで木で実らせて育てた、
皮が薄く、実がぼてっと肉付き、芳醇な香りをもった南高梅をお届け致しま
す。
品質
安心して食べて頂ける美味しくて安全な梅をお届けするために、有機肥
料を使い安全基準を厳守した減農薬栽培を実践しております。
また完熟して自然に落ちる実を柔らかいネットでやさしく収穫し、さら
に一つ一つをしっかりと選別することで、傷のない最高品質の南高梅を
みなさまにお届けしております。
One year of plantation
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【11月、12月、1月】 枝の剪定
梅の木、一本、一本、枝を切ります。
陽が当たるように、実がなるのを想像しなが
ら枝を整えていきます。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわ
ざがあるように、梅の木は枝を
切らないと、無駄な枝がついてしまいます。 -
【2月】 梅の開花とミツバチの受粉
梅の開花は2月10日頃〜2月末。
一目百万本と言われるぐらい、見渡す限り山
が梅の花で白くなります。
また、南高梅は、同じ品種の花粉では結実が
できない品種。相性の良い受粉樹を近くに植
え、ミツバチを梅林に放ち受粉させます。 -
【3月】 防除作業
梅の新芽や実が顔を出してきます。
それが虫に食べられないように、防除作業を
します。樹の健康を守るため、
最低限の予防をします。 -
【4月】 肥えほり
有機肥料をまきます。
土壌が酸性化すると、生育が悪くなり、極端
な酸性土壌になると、樹が枯れてしまうこと
も。そのため、土壌を良い状態に保つために
有機肥料で土壌を調整しています。 -
【5月】 ネット張り
8ヶ所ある畑一面に約1ヶ月かけてネット張
りをします。
農家の梅干しにする梅は全て、完熟して落下
したもの使用。虫や陽差しから梅を守るため
に欠かせない作業です。 -
【6月】収穫・漬込み・梅狩り体験
10日頃から青梅、23日頃から完熟梅の収穫が
はじまります。この頃は雨の日も風の強い日
も毎日収穫に行きます。拾った梅の漬込み作
業も同時進行。
また、梅狩り体験もこの時期。農園一番の繁
忙期です。 -
【7月】ネット片付け・土用干
一ヶ月、樽に漬け込んだ梅を夏の土用頃から
干します。梅の皮が破れないように丁寧に桶
から上げて、一粒一粒綺麗に並べてハウスに
干します。
この時期は、梅本来の梅の風味がハウスい
っぱいに広がります。 -
【8月、9月、10 月】天日干し
ハウス一面に梅を干します。
この時期は、梅干しを樽から出し、ハウスに
入れて表側を干し、ひっくり返して
裏側を干し、取り込み、品種別に分ける選別
作業を毎日、毎日します。